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土地の所有者記録(登記)は完璧ではない「江戸時代に生まれた曾祖父名義の土地があった」

現在の年号はもちろん「平成」。それでは「文久」は、いつ頃に使われていたかわかりますか? 文久は1861〜1863年のわずか3年間の年号です。江戸時代の末期であり、幕末と呼ばれた日本の大転換期です。

ここで紹介する事例は、勝海舟や高杉晋作、坂本龍馬などが活動していた文久3(1863)年に生まれた人が所有する土地が見つかったというものです。

ある調査の過程で、福島県にその土地を発見しました。所有者は、生きていれば150歳近い方で、確認してみたところ依頼人の曾祖父にあたります。土地の名義が亡くなった人のままになっていることは珍しいことではなく、また、長年調査を行っていると、このように極めて古い記録から、何世代も前の所有権を発見することもあるのです。

 

さて、このようなケースでは、相続は、とても面倒な手続きになります。現在、祖父母は他界しており、依頼人の父と兄弟2人の計3人で相続することになったのですが、そもそも祖父母が相続していないため、順を追って、曽祖父の相続人が相続するための手続きを行わなければならないです。さらに、祖父母の兄弟も亡くなっていたため、その子などの相続人への相続手続きも必要です。

 

依頼人に報告すると、「そんなに大変なら、やめておこうかしら」とおっしゃいましたが、せっかく見つかった財産ですから、正当な手続きを踏み、相続することをお勧めし、手続きの一切を委任されました。

相続人のほとんどが土地の存在を知らず、さらに、地元に住んでいる人もわずかであったため、完全に放置されてしまっていた土地なのですが、多くの方が、「自分のルーツは福島にあった」ことを再認識したという事例です。

福島市

被相続人
曾祖父
相続人
主に孫・ひ孫(15人)
総額
約1500万円